最近は保育園がらみのニュースが多いですね。
特に話題になったのは「日本死ね」問題。
待機児童は日本全体の問題というよりも都心など一部の地域の問題で、東京都はダントツで待機児童数が多くなっています。
自分が住んでる埼玉県は全国5位で、実は我が家も今月から保育園に預けようと申請は行ったのですが残念ながら落ちてしまいました。
そこで「日本死ね!」って言うのは早いですが、じゃあそんな馬鹿なことはしません。
まあ今回はそれがSNSから波及して国会まで及んだのでそんな馬鹿な行為も無駄じゃなかったのかもしれません。
そして今回の保育園のニュースは千葉県市川市で保育園の建設に反対する地域住民によって、建設が取りやめになったというもの。
千葉 市川の保育園新設 周辺住民の反対で中止に | NHKニュース
これだけ聞くとそこの住民はクソ野郎どもだな!と思うかもしれません。
これだけ待機児童が問題になってるのにその邪魔をするとかちょっと頭おかしいよねって感じますよね。
上にあげた記事には載っていませんが、
実はここの住民たちが反対している理由としては実は3点あります。
①子どもの声がうるさい
②周辺の道路環境
③待機児童が少ない
報道を見るとだいたいが子どもの声がうるさいとか騒音問題とかが取り上げられています。
ところがもう少し掘り下げた報道だと②③もさらっと説明してくれています。
①はわざわざ説明しなくてもわかりますよね。
保育園の周辺ってのは騒がしくなります。
特に子供たちが園庭で遊んでる時間とか、音楽の時間。
ただ、それも365日朝から晩までうるさくなるように言ってる住民がいて引いた。そんなわけないだろう。
②はちょうどその建設予定地周辺のツイートがあったので載せてみます。
「開園断念」の保育園「ししのこ保育園市川」で、建設予定地は、市川市菅野4丁目1番地だったらしい。 pic.twitter.com/UBhAjw0YkI
— 山田大輔 (@YA_DA) 2016年4月11日
見てわかるとおり周辺はがっつり住宅地。
さらに道路は狭く、その割に交通量があるそうです。
今でも朝の通学の時間帯は多くの車が通り、歩行者が危険だなと感じることもあるそうです。
そして③について、市川市自体の待機児童数は全国でも9番目に多くなっているそうですが、ひとくくりに市川市と言っても広く首都圏のベッドタウンとしての土地も場所によってさまざまです。
単身者が多い地域や年配の方が多い地域、ファミリー世帯が多い地域などがあります。
ところが今回保育園の建設予定地はどちらかというと年配の方たちが多い地域みたいです。
結果として、建設側や市がもっとしっかりと調査をし住民の理解をとってから建設を始めればよかったのですが、それがうまくいかなかったため住民から反対され中途半端に建設を断念しなくてはいけなくなったわけです。
が、全国の人々が思ったことでしょう
「市川市ね」w
特に報道の仕方のせいで、保育園建設が中止になったのは騒音問題が一番多く挙げられています。
それに対して全く調べもせずニュースを聞いただけの人が市川市に文句の電話をいれたりするわけです。
報道側の問題ももちろんありますが、これは絶対に反対住民側の問題です。
なぜなら
反対理由に「騒音をあげてしまった」。絶対にコレです。
自分も子どもがキライなので正直家の横に保育所ができるって言ったらものすごいイヤです。まあそれを理由に反対するのは自分が借家ぐらしだからでしょう。
せっかく静かに暮らしたくて閑静な住宅地に家を買ったのに、突然騒がしくなったらそりゃ反対もしたくなりますよ。
別にドンキだからダメ、保育所だからOKってことはないと思います。
ですがこれを言っちゃあダメですよ。
上司からの飲みの誘いを断る理由に「あなたが嫌いだから」とか「時間がもったいないんで」とかゆとりみたいなことを言っちゃうと相手からの反発を受けるんですね。
特に今のタイミングはまずかった。
今世の中は保育所をふやせー!国は何やってんだバカヤロー!って風潮です。
待機児童の問題や保育所建設関わる問題は全部叩いて行こうって感じになってるのがすごいですよね。
こういう反対意見を出すときには一番の本音は隠さなきゃダメです。
セールスマンが「これを売ったら自分の成績につながるので買ってください!」なんて絶対に言わないよね。
今回の件は住民側にもかなり問題があって、建設側の解決策にも聞く耳持たずだったそうです。
今回は建設側がいい人だから、建設中止になったけどもしこれが裁判になってたら今の風潮だと住民側は負けてたと思います。
今回の件は今後の保育所建設にかなりダメージがあると自分は考えます。
それは騒音問題を盾にすれば中止できるという前例ができてしまったからです。
家の近くに保育所ができるのがいやならばもっと別の私的ではなく公的な理由で反対してほしかったものです。